御殿の鳥 公家の犬 商家の犬 小物入れと幼子の玩具
公家(くげ)などの邸宅で遊ばれた遊具の一つである御殿(ごでん)玩具は、有職(ゆうそく)玩具ともいわれています。 これらの作品の秀でている点は、なんといっても制作技術の細やかさにあります。素地(そじ)の張子の紙の厚さ、極めて細かい胡粉(ごふん)を使った丹念な塗り、裏側まで手抜きのない上品な描彩、やさしい目描き、厚い金彩など十二分に手を抜かずに作られており、ふくよかで温かなスタイルです。