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御殿の鳥


御殿の鳥

御所の外へ出る機会の少ないお姫さまたちにとって鳥類は、最も親しまれた身近な生き物の一つであり、また天と地を結ぶ使いとされていましたので、愛らしいその姿を宮中においての玩具にしたようです。
ふくらとした温かみのあるフォルム、大和絵の影響を受けた背中の有職(ゆうそく)文様も御殿玩具の典型といえます。

また、鶴亀はめでたい意匠として多くのものに取り入れられました。そのため、御殿玩具の中にあっても特別なものであり、玩具といえないくらいに素晴らしい技術が凝らされています。

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