ゼンマイからくり
中国から伝わって日本で工夫された糸からくりと、西洋のゼンマイ機構とがうまく組み合わさって、日本独特の創意工夫によって花開いたのが、江戸時代のゼンマイからくりです。
水銀からくり
水銀の流動性と比重の重さを活用して作られたのが「水銀からくり」です。宝暦・明和期(1751〜1772)頃には存在していたと考えられ、寛政8年(1796)刊行の『機功図彙』上巻には、その制作方法が載っています。
砂からくり
砂からくりは、砂の流体科学の技術を利用したものです。流体利用のからくりには密閉性が肝心です。構造は砂時計と同じで、砂の流れ出る部分の下に水車のような羽根をつけて、その軸と正面の人形を連動させることによって動きます。
水からくり
水からくりは西洋の科学知識を紹介した『紅毛雑話』からヒントを得て、サイフォンの原理を利用して作られたものです。