「つかねる」「つくねる」「まるめこねる」などの言葉が名詞化した「つくね」という形は、モノを作る上でもっとも簡単な形のことをいいます。つまり、ころっとした丸みのある形は、作りやすく見栄えのするのです。 子供に粘土を持たすと、一番はじめに丸くまるめて捏(こ)ねています。雛人形でも、初期の次郎左衛門雛の顔は、暖かみのある丸い型です。この丸みのある形こそ、御所人形の特徴です。