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御所人形のすがたかたち


御所人形は、主として男児の裸姿で、大きな頭と白い肌、そして丸々と太った姿が大きなポイントといえるでしょう。このスタイルによって、子供のあどけなさと若々しい生命力が表現され、より人形的に仕上がっています。

円型の顔の中にある目や眉の秀麗さは、ふくよかな大きめの耳と調和して品位に満ちた表情となり、見る人をほっとさせます。毛髪は、装飾された細描きで、さらに美しく見せてくれます。その上、前頭部に「水引手」と呼ばれる細い朱線の飾りが描かれているものは、品のよい小さい朱の口とあいまって、高雅な気分を漂わせています。

初期の御所人形の姿は、意外に手足が細く、より人間に近いリアルな形に作られていますが、時代が下がるほど、丸々と太って可愛く制作されるようになります。目も、初期のものは少し釣り目で細く、ややうねりのあるような独特な目になっています。しかし、幕末明治期になると、目を大きく見開いてきて、ついには櫛のような半月型になりました。御所人形は、三等身の身体と可愛らしい顔つきを生かしながら、さまざまな小道具によって、主題が作られていきます。

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